ランドセルの動画で親に忖度している子どもたちって本当?

ランドセルの動画で親に忖度している子どもたちって本当?

「うちの子、本当に自分で選んだのかな?」と、ランドセル選びのあとでふと不安になったことはありませんか?
実は、子どもが親の顔色を読んで、自分の本音とは違うランドセルを選んでしまっていることがあるかもしれないんですね。

2023年、ランドセルメーカー「セイバン」が公開したドキュメンタリー動画がSNSで大きな話題になりました。
その動画では、子どもたちが「親が選んでほしそう」なランドセルを選んでいた、という衝撃の事実が明かされています。
「泣ける」「考えさせられる」という声が続出し、公開からわずか約3週間で40万回以上も視聴されたほどです。

この記事では、その動画の内容をくわしくご紹介しながら、なぜ子どもは親に忖度してしまうのか、そしてラン活でわが子が本当に好きなものを選べるようにするにはどうすればいいのか、一緒に考えていきたいと思います。

子どもはランドセル選びで親に忖度していることがある

子どもはランドセル選びで親に忖度していることがある

結論からお伝えすると、ランドセル選びの場面で、子どもは無意識のうちに親の期待を読み取り、自分の本音とは違う選択をしてしまうことがあるとされています。

セイバンの動画では、まさにそのリアルな瞬間がドキュメンタリー形式で記録されていました。
子どもが選んだランドセルについて保護者がコメントしたあと、「実は、そのランドセルは子どもが本当に好きなものではなく、親が選んでほしそうだと思って選んだものだった」という事実が明かされる構成になっているんですね。

動画のメッセージは「キミが好きなの、キミが選ぼう。」という言葉。
シンプルだけれど、とても深いメッセージですよね。

なぜ子どもは親に忖度してしまうのか

なぜ子どもは親に忖度してしまうのか

「うちの子に限って…」と思うかもしれませんが、これは特定の家庭だけのことではないようです。
子どもが親の期待を読んで選んでしまう背景には、いくつかの心理的な理由があるとされています。

子どもは親の表情や言葉に敏感

子どもというのは、親が思っている以上に親の感情や反応に敏感なんですね。
ランドセル売り場で「あ、こっちのほうがいいんじゃないかな」と親が何気なく言った一言でも、子どもにとっては「これを選ばないといけない」というプレッシャーに変わってしまうことがあります。

また、親が笑顔で「かわいいね」と言った色、ちょっと顔をしかめた色、そういった表情の変化も子どもはしっかりキャッチしているんですね。
自分の意見よりも、「お父さん・お母さんが喜んでくれる選択」を無意識に優先してしまう、それが子どもの忖度の始まりかもしれません。

「親を喜ばせたい」という子どもの優しさ

もう一つの理由として挙げられるのが、子どもの持つ純粋な優しさです。
子どもたちは、親に心配をかけたくない、親を喜ばせたいという気持ちを強く持っています。

ランドセルを選ぶとき、「これが好き!」という自分の気持ちよりも、「ママが喜んでくれるから、これにしよう」という気持ちが勝ってしまうことがあるんですね。
子どもの忖度の裏には、実は親への深い愛情があるとも言えるかもしれません。
それを知ると、なんだか胸が痛くなりませんか?

親子の間にある「非対称性」という問題

セイバンの動画が示したもう一つの重要なポイントは、親と子どもの間に「非対称性」があるという点です。

保護者は「きっと子どもはこの色が好きだろう」と予想します。
でも子どもは「親はこっちが好きそうだから」と親の好みを予想して選びます。
つまり、互いに相手の気持ちを読もうとしているのに、その方向がすれ違ってしまっている状態なんですね。

結果として、子どもは自分が本当に好きなものではないランドセルを6年間使い続けることになってしまうかもしれません。
それを思うと、ランドセル選びって、単なるお買い物ではなく、もっと大切なことが詰まった場面なんだと感じますよね。

動画が示した「忖度」の具体的な場面

動画が示した「忖度」の具体的な場面

セイバンのドキュメンタリー動画は、保護者に事前に趣旨を伝えないまま撮影されたとされています。
そのため、子どもと親の自然なやりとりがリアルに記録されているんですね。
では、具体的にどのような場面が描かれていたのか、動画から読み取れるエピソードをもとにご紹介します。

具体例① 「好きな色」を聞かれたとき

子どもに「どんな色が好き?」と聞くと、「ピンク!」「水色!」と元気に答える場面があるとします。
でも実際にランドセル売り場に行くと、子どもが手に取るのは落ち着いた黒や紺色だったりすることがあるんですね。

「なんで違う色にしたの?」と聞くと、「だって、お母さんが黒がいいって言ってたから」という答えが返ってくることも。
子どもの中では、自分の「好き」よりも、「親が望む答え」のほうが優先されてしまっているんですね。
これはまさに忖度の典型的な場面と言えるかもしれません。

具体例② 「どっちがいい?」の二択に潜む罠

ランドセルを選ぶとき、「AとBどっちがいい?」と子どもに聞くことってありますよね。
でも、その二択を提示するのが親である以上、すでに親の好みが入っている可能性があるんですね。

子どもは「この二つの中で、親が喜びそうなのはどっちだろう?」と考えてしまいます。
自由に選んでいるように見えて、実は親が設定した枠の中で選ばされているという状況になっているかもしれません。
この構図に気づけた親御さんは、きっとランドセル選びの進め方が変わってくるんじゃないでしょうか。

具体例③ 実際の購入後に出てきた「本音」

セイバンの動画のような構成は、購入後に子どもの本音が明かされるというものでした。
「本当はどれが好きだった?」と改めて聞かれると、子どもが別のランドセルを指差す場面があったとされています。

保護者にとっては、「そんなこと全然知らなかった…」という衝撃だったことでしょう。
この場面が、多くの視聴者の涙を誘い、「うちも同じかも」という共感の声が広がったとされています。
SNSでは「大号泣した」「子どもに申し訳なくなった」というコメントも多く見られたんですね。

具体例④ 「好きなの選んでいいよ」の言葉が逆効果になることも

「好きなの選んでいいよ」と言ったはずなのに、子どもがなかなか決められなかったり、親の反応をうかがいながら選んでいたりすることはありませんか?

それは、言葉では「自由に選んでいい」と言いながらも、親の表情や態度が無意識に子どもにプレッシャーを与えている可能性があるからなんですね。
言葉と非言語コミュニケーションのギャップが、子どもをより一層「忖度モード」にさせてしまうことがあるとされています。

ラン活で子どもが本音を言えるようにするためのヒント

では、子どもの忖度を防いで、わが子が本当に好きなランドセルを選べるようにするにはどうすればいいのでしょうか。
いくつかのヒントをご紹介しますね。

子どもだけの時間を作ってみる

親が一緒にいると、どうしても子どもは親の反応を気にしてしまいます。
可能であれば、子どもが祖父母やおじ・おばなど「親以外の大人」と一緒にカタログを見る時間を作ってみるのもひとつの方法かもしれませんね。

第三者がいると、親の顔色をうかがわずに本音を話しやすくなることがあります。
「本当はどれが好き?」という問いかけを、親以外の人から受けると、素直に答えやすいこともあるんですよ。

子どもの「好き」を否定しない

子どもが「これがいい!」と言ったとき、「え、その色は…」と反応してしまうと、子どもは一瞬で「あ、これはダメなんだ」と察してしまいます。
まずは「そっか、これが好きなんだね」と、子どもの選択をそのまま受け止めることが大切かもしれませんね。

親の好みを伝えるのは、子どもの意見を十分に聞いたあとでいいんですよ。
順番を意識するだけで、子どもが本音を話しやすくなることがあります。

「6年間使う」ことを一緒に想像してみる

子どもに「小学6年生になっても、これが好きそう?」と一緒に考えてみるのも良いですよね。
6年間という長い時間を意識すると、子ども自身も「本当に好きなもの」を真剣に考えてくれることがあります。
押しつけではなく、対話を通じて一緒に考えるというスタンスが、ラン活をより良いものにしてくれるかもしれません。

まとめ:ランドセル選びは子どもの「自己決定」の第一歩

セイバンのドキュメンタリー動画が示したのは、ランドセル選びという身近な場面における、親子の深い関係性でした。
子どもは親を喜ばせたくて、無意識に忖度してしまうことがある。
そのことを知っているだけで、ラン活への向き合い方がきっと変わってくるはずです。

「キミが好きなの、キミが選ぼう。」というメッセージは、ランドセル選びにとどまらず、子育て全体に通じるメッセージでもあるように感じますよね。
ランドセル選びは、子どもが初めて経験する「自分で決める」大きなイベントかもしれません。

その体験を通じて、「自分の意見を大切にしていいんだ」「自分の好きなものを選んでいいんだ」という自信を育ててあげることが、これからの6年間、そしてその先の人生にとっても大切なことなのかもしれませんね。

  • 子どもの「好き」を最初に聞く
  • 親の反応や表情に気をつける
  • 子どもの選択をまず受け止める
  • 対話を通じて一緒に考える

これだけのことを意識するだけで、ランドセル選びがずっと素敵な思い出になるはずです。

もし今ちょうどラン活の最中だという方は、ぜひ一度立ち止まって、「子どもは本当に自分の気持ちを話せているかな?」と考えてみてほしいんですね。
そして、セイバンの動画もぜひ一度ご覧になってみてください。きっと、何か大切なことに気づかせてもらえるはずですよ。

ラン活が、親子の素敵なコミュニケーションのひとつになりますように。
一緒に、子どもの「好き」を大切にするラン活を楽しんでいきましょう。