ランドセルの生産量ランキングは都道府県でどう違う?

ランドセルの生産量ランキングは都道府県でどう違う?

ランドセルって、どこで作られているんだろう?
そう思ったことはありませんか?
子どもが毎日背負うランドセルだからこそ、どんな地域でどれくらい作られているのか、なんとなく気になりますよね。

実は、ランドセルの生産量には都道府県ごとにはっきりとした差があるんです。
この記事では、経済産業省の工業統計をもとにした都道府県別ランキングをわかりやすく紹介しながら、産地ごとの特徴や背景まで一緒に見ていきます。

読み終わる頃には、「あのランドセルはここで作られていたんだ」という新しい発見がきっとあるはずですよ。

ランドセル生産量ランキングの1位は兵庫県です

ランドセル生産量ランキングの1位は兵庫県です

結論からお伝えすると、ランドセル関連の出荷数で最も多いのは兵庫県とされています。
2位以下には東京都、愛知県、大阪府、茨城県が続いており、全国の出荷数は155万4580個、金額ベースでは約258億円にのぼるとされています(2018年の工業統計データより)。

ただし、ひとつ大切なことをお伝えしておきたいのですが、この数字は「ランドセルだけ」の統計ではないんですよね。
詳しくは次のパートで一緒に確認していきましょう。

なぜこのランキングになるのか、背景を知っておきましょう

なぜこのランキングになるのか、背景を知っておきましょう

統計の分類に注意が必要なんです

実は、経済産業省の工業統計では、ランドセルは単独の品目として集計されていません。
なめし革製書類入かばん・学生かばん・ランドセル」というひとつの分類にまとめられているんですね。

つまり、今回ご紹介するランキングはランドセルだけの純粋な生産量ではなく、他のかばん類を含む参考ランキングとして見ていただく必要があります。
そのことを念頭に置いておくと、このランキングをより正確に理解できますよね。

それでもランキングに意味はあります

「じゃあ参考にならないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
この分類の中心はランドセルや学生かばんですし、都道府県別の傾向を把握するうえで十分に役立つ情報です。

実際に、業界や研究者の間でも「この統計をランドセルの参考値として扱うのが一般的」とされていますので、安心して参考にしていただいて大丈夫ですよ。

なぜ兵庫県が1位なのか

兵庫県がランドセル関連出荷のトップとされているのは、もちろん偶然ではありません。
兵庫県には古くからかばんや革製品の製造業が根付いており、特に豊岡市はかばんの産地として全国的に知られているんですね。

豊岡市は「かばんのまち」として有名で、国内有数の産地として長い歴史を持っています。
そういった地域の強みがランドセル生産にも活かされているというわけなんです。

製造業としての集積や職人さんの技術が蓄積されている地域だからこそ、高品質なランドセルを大量に作れる土台があるのかもしれませんね。

東京都が2位になる理由

東京都が2位というのも、気になりますよね。
東京都の出荷数は21万8096個、金額は36億2900万円とされています。

東京が製造業のイメージと少しズレる気もしますが、これは東京に本社や工場を置く大手ランドセルメーカーの存在が大きいと考えられます。
大手メーカーが東京に製造拠点を持つケースも多く、それが数字に反映されているのかもしれませんね。

都道府県別ランキングを具体的に見ていきましょう

都道府県別ランキングを具体的に見ていきましょう

ここからは、工業統計に基づく参考ランキングのトップ5を、もう少し詳しく見ていきますね。

1位:兵庫県(データ上の首位)

上でも触れたように、兵庫県はランドセル関連出荷の中心地とされています。
かばん産業の長い歴史と職人さんの技術が集積しており、生産規模の大きさを支えていると考えられますよね。

「兵庫のランドセル」と聞くと、きっと職人さんが丁寧に作り上げる丈夫なランドセルのイメージが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

2位:東京都(21万8096個 / 約36億円)

東京都は出荷数21万8096個、金額36億2900万円という大きな数字を誇っています。
金額ベースでも高い水準にあり、高価格帯のランドセルが多く生産されている可能性があります。

大手ランドセルブランドの多くが東京に拠点を置いていることもあり、首都圏での製造・流通の強さが数字に表れているのかもしれませんね。

3位:愛知県(13万3976個 / 約19億円)

愛知県は出荷数13万3976個、金額約19億0200万円です。
愛知県は製造業が非常に盛んな地域ですよね。

自動車産業のイメージが強い愛知県ですが、革製品やかばんの製造においても実は存在感があるんですね。
工房系のランドセルメーカーも愛知県に複数あるとされており、きめ細かなものづくりの文化がランドセルにも活かされているのかもしれません。

4位:大阪府(12万1147個 / 約15億円)

大阪府は出荷数12万1147個、金額約14億9900万円です。
大阪府もランドセルや学生かばんの製造において一定の規模を持っているんですね。

大阪は商業の街というイメージが強いですが、製造業の集積もある地域です。
工房系のランドセルメーカーの拠点としても知られており、こだわりのランドセルを作る職人さんたちが活躍しているんですよ。

5位:茨城県(4万0174個 / 約1億円)

5位は少し意外に感じる方もいるかもしれませんが、茨城県が4万0174個という数字で入っています。
金額は約1億0200万円と、1〜4位と比べると小さめですね。

ただ、出荷数と金額のバランスを見ると、1個あたりの単価が比較的低いことがわかります。
これは、ランドセルよりも学生かばんや書類入れかばんなど他の品目が多く含まれているからかもしれませんね。

ランキング表でまとめてみました

順位 都道府県 出荷数 金額(参考)
1位 兵庫県 データ上の首位
2位 東京都 21万8,096個 約36億2,900万円
3位 愛知県 13万3,976個 約19億0,200万円
4位 大阪府 12万1,147個 約14億9,900万円
5位 茨城県 4万0,174個 約1億0,200万円

※上記は経済産業省の工業統計(2018年)の「なめし革製書類入かばん・学生かばん・ランドセル」分類に基づく参考ランキングです。ランドセル単独の生産量ランキングではありません。

産地以外にも知っておきたいランドセル業界の豆知識

工房系ランドセルメーカーは複数県に分散しています

ランキングに出てくる都道府県だけがランドセルの産地というわけではないんですよね。
実際には、奈良県・愛知県・大阪府などに工房系のランドセルメーカーが点在しており、製造拠点は全国に広がっています。

工房系ランドセルとは、大量生産ではなく職人さんが手作業で丁寧に仕上げるタイプのランドセルのこと。
品質や素材へのこだわりが強く、熱心な親御さんに人気があるんですよね。

少子化でもランドセル市場は成長してきました

「子どもの数が減っているのに、ランドセル市場は大丈夫なの?」と思うかもしれませんね。
実は、少子化が進む中でも、ランドセルの市場は売上を伸ばしてきたと報じられているんですよ。

その背景にあるのは、1個あたりの価格帯の上昇です。
以前は1〜2万円台が主流だったランドセルも、今では3万円・5万円・7万円以上のものも珍しくなくなっていますよね。

「6年間使うものだから良いものを」という親御さんの意識が高まり、高価格帯のランドセルが市場をけん引してきたというわけなんです。

コロナ禍でオンライン購入が加速しました

コロナ禍では、ランドセルの購入スタイルにも変化がありました。
以前は店頭で実物を見て選ぶスタイルが主流でしたが、通販での購入が一気に増えたとされています。

また、「早めに安心したい」という親御さんの気持ちから、入学の1〜2年前から動き出す「ラン活」も定着しましたよね。
ランドセルを作るメーカーさんも、こうした流れに対応して製造・販売体制を整えてきているんですね。

ランドセル生産量ランキング都道府県まとめ

今回の内容を振り返ってみましょう。

  • ランドセルの都道府県別出荷数ランキングは、経済産業省の工業統計「なめし革製書類入かばん・学生かばん・ランドセル」をもとにした参考ランキングです
  • データ上の1位は兵庫県で、ランドセル関連出荷の中心地とされています
  • 2位は東京都(21万8,096個)、3位は愛知県(13万3,976個)、4位は大阪府(12万1,147個)、5位は茨城県(4万0,174個)です
  • 全国の出荷数は155万4,580個、金額ベースで約258億円(2018年のデータ)とされています
  • 工房系ランドセルメーカーは奈良・愛知・大阪などにも点在しており、製造拠点は全国に分散しています
  • ランドセル市場は少子化の中でも高価格化により成長を続けてきたと言われています

「ランドセルって結局どこで作られているの?」という素朴な疑問から出発して、なかなか奥深い世界が見えてきましたよね。

統計の分類上「ランドセル単独」のデータではない点には注意が必要ですが、都道府県ごとの傾向を把握するには十分参考になるランキングだと言えます。

お子さんのランドセルを選ぶとき、「このランドセルはもしかしたら兵庫の職人さんが作ったのかな」「愛知の工房で丁寧に仕上げたのかな」と思いを巡らせてみると、選ぶ楽しさがひとつ増えるかもしれませんね。

ランドセル選びの際には、ぜひ産地やメーカーの所在地にも目を向けてみてください。
きっと、お気に入りの一本を見つけるヒントになるはずですよ。